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昭和にタイムスリップ「ほうふ昭和館」

太平洋戦争の広島・呉を舞台に、厳しい戦下の中でも懸命に生き抜く女性“すず”を描いた、「この世界の片隅に」というアニメーション映画が異例のヒットを呼び、多数のメディアから注目を浴びました。
この作品の指揮を務めた片渕監督が、「この世界の片隅に」を作るきっかけとなった前作品があります。
それが、昭和30年の山口県防府市を舞台にした「マイマイ新子と千年の魔法」です。




防府にある天神町銀座商店街には、この作品の展示スペースと合わせて、空き店舗を活用して作られた「ほうふ昭和館」という、昭和30年代の防府市の様子を再現した展示館があります。
「ほうふ昭和館」は、高校生までは観覧料は無料。
大学生以上は100円で館内を観覧することができます。
館内に一歩足を踏み入れれば、懐かしの生活雑貨や家具、おもちゃや看板・ポスターなど、展示の数は約1,600点にも及びます。





訪れた日は、若い世代や海外からの観光客の方がいらっしゃいました。
少子化や地域での子育てが少なくなった現在では、こういった場所は貴重な子供たちの遊び場の一つではないでしょうか。
今の子供たちには新鮮に映るであろうお手玉やけん玉、コマなどの当時の懐かしいおもちゃで遊んだり、子供たちの大好きな駄菓子も買うことができます。
「ほうふ昭和館」の最大の魅力は、当時の商店の店先や家庭の茶の間、小学校の教室の様子などを、館内に実際に再現して展示しているところです。
今でも存在する生活雑貨品や消耗品、市販薬や食品のパッケージが、現在のデザインとは違い、ハイカラなデザインや配色で目を惹きます。





まるでドラマのセット作りのような再現度にまじまじと美術品や展示品の数々を見てしまいます。
“昔の防府はこうじゃった“という、当時の防府市の様子について寄せられたコメントのコーナーがあるのですが、
「防府には映画館が7~8つあった時代があり、120円~150円で観賞出来た。」
というコメントを見た時に、今ではネット配信などが進み、映画館まで足を運ぶ人も少なくなりましたが、昭和の人々にとって、映画は最大の娯楽の一つで、今よりも身近な存在だったという事をしみじみ考えさせられました。
他にも当時流行っていたファッションや食べ物、幼少期に遊んだおもちゃ、貴重な戦争の体験についてもコメントで触れた方もいらっしゃいました。
展示品の数々は寄付された物も多く、どれも貴重で大変面白いです。



レトロなデザインのカメラや雑誌の付録、お菓子のおまけなど、一度は目にしたことある物達に、大人たちは当時を懐かしんで夢中になって見てしまうはずです。
また、若い世代の人たちにはきっと新鮮に映る物ばかりではないでしょうか。
ほうふ昭和館隣の「マイマイ新子と千年の魔法」の無料展示スペースと合わせて観覧することで、より一層に当時の防府の様子を楽しむことが出来ます。

レトロゾーンに迷い込んでしまったかのような感覚になる「ほうふ昭和館」にぜひ訪れてみてください。


店舗情報:ほうふ昭和館
参照URL:www.city.hofu.yamaguchi.jp/soshiki/24/syouwakan-top.html
場所: JR防府駅から徒歩約10分。天神町銀座商店街アーケード内。
防府天満宮や道の駅「うめてらす」へ向かう道の途中にあります。

■開館時間:午前11時~午後4時30分
■休館日:火曜日
■入館料:100円

※ 高校生以下は無料
※「防府市観光協会会員証」を提示で無料。
※「JAFカード」を提示で半額(50円)。