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全国から山口きららドームに結集!ハンドメイドマーケットの2019年『春の祭典』

【きららドーム】

このお店をおすすめする人

REA編集部

塚田

3月22日から24日にかけて山口市内きららドーム内でおこなわれた「山口ハンドメイドマーケットinきららドーム」の開催模様を取材してきましたので紹介します。

400店が軒を連ねたハンドメイド一大イベントin山口


この日は山口市は阿知須にあるきららドームで行われたハンドメイドマーケットにお邪魔してきました。


このマーケットは3月22日から24日にかけての3日間、全国から集まったハンドメイドの職人さんたちが自分たちの商品を展示販売する場です。


また多くのハンドメイド愛好家の皆さんが車で来られていたので、特に土日の開催日は駐車場の外まで車列が途切れることなく続いていました。


会場内では多くの店がブース内に軒を連ねて出店されていましたので、とてもすべてを取材することはできませんでしたが、そのうちのいくつかを取材することができました。


ここではそのお店のいくつかを紹介したいと思います。


『ARTIGIANO』 縄田真悟さんの革製の長財布

最初に取材させてもらったのが、大阪の枚方市から来られたARTIGIANOの縄田真悟さんです。


大阪の枚方市で長財布のBUSTAというブランドを展開しています。


長財布はしっかりとつくるとどうしてもその分だけ重くなってしまい、持ち歩くのにおっくうになってしまう性質があるのですが、縄田さんがつくる皮財布は丈夫なのにとても軽く、また大きく開くので出し入れのストレスを感じさせません。


縄田さん自身、財布のデザインには保守的なものが多く物足りなさを覚えていたので、より新しいデザインの財布を求めて試行錯誤しながら今のような財布を作り出したのです。


財布の留め具は特殊なものを用いているので、普通に外そうとするとロックがかかるようになっていますが、留め具だけをつまんではずすと外れるようになっています。


開いてみるとまるでふろしきのように大きく開き、とても財布とは思えないような開き方です。


カードもたくさんいれることができ、閉じた状態の薄さからは想像もつかないような容量の大きさです。


ひもを通せばちょっとしたポシェット感覚で使うこともできるので、汎用性の高いデザインにもなっています。



様々な色合いの財布が用意されていますので、ちょっとしたプレゼントにも良いのではないでしょうか。


『5works』 住田高之さんの手縫い帽子

手縫いのかわいらしい帽子を作られていたのが、5worksの住田高之さんです。住田さんは岐阜のご出身です。


住田さんの帽子は足踏みミシンでひとつずつ丁寧に作られています。


足踏みミシンは速すぎる電気ミシンとちがって、細かいところもゆっくりと裁縫することができます。


その分大量生産はできませんが、帽子の一つずつをイメージ通りのデザインに仕上げることができます。


住田さんの帽子はすべてリバーシブルになっています。一方はカラフルなパッチワークで、もう一方は落ち着いた色味のデザインになっていますので、場所や気分に合わせてかぶり方を変えられます。


いずれの帽子も”ひょうたん”をモチーフにデザインされており、個人的にはNHKの子供番組のひょっこりひょうたん島ののっぽさんがかぶっていた帽子を思い出しました。


写真のこちらのポーチは豆をモチーフにしたものです。かわいらしいですね。



『Whangdoodles』 藤本武大さん、玲子さんのハンドメイド・ドイツ靴

大阪の池田市で、藤本武大(たけお)さん、玲子さんがご夫婦でやられているのが、ハンドメイドの革靴のWhangdoodles(ワンドゥ―ドル)です。


革靴といってもドイツ靴です。ドイツ靴の特徴はいくつかあります。


一番大きな特徴は、インソールも含めて個人の足型に合わせて設計することです。


ふつうはインソールなしでの設計になりますが、これだとインソールを追加したときの微調整が難しく、どうしてもかさ上げした感覚になってしまいます。


しかしドイツ靴は最初からインソールを含めての設計ですから、出来上がった段階でインソールを考える必要はないのです。


靴先の形状もドイツ靴独特のものです。


画像を見ていただけるとわかると思いますが、靴先がとがってなくて、げんこつ状に角ばりながら湾曲しています。


こういう形状を”オブリ―ク”と呼びます。


ワイズ(幅)をしっかりとっているので、甲幅が広い日本人にも履きやすい形状になっています。


上の画像の靴は”ギリ―”と呼ばれるタイプの靴になります。


甲を表皮で覆わずにひもで結ぶ形になっており、このため激しい踊りでも甲がいたくならないために踊る際に使われる靴なのです。


タップダンスのように靴底で床に音を立てて踊るために、靴底は非常に硬く作られています。


ベンズというのは皮の一種で、比較的硬い部類の皮素材になります。このため靴底のソールに使われることが多いのですが、このベンズをサンダルの表面に贅沢にも一枚皮として使ったサンダルになります。


”Whangdoodles(ワンドゥ―ドル)”という屋号は奥様が子供の時から親しんだジュリーアンドリュースが描いた「偉大なワンドゥードルさいごの一ぴき」からとられています。


ジュリ―アンドリュースは『サウンド・オブ・ミュージック』の主演女優として有名ですが、ファンタジー小説も自ら書いていたのですね。


この本の中でこの世界の王様ワンドゥ―ドルは大鹿に似た生き物なのですが、その足から毎年新しいスリッパが生えてくるのです。奥様はかつてフェルトのルームシューズを製作されていたのですが、この物語にちなんだ名前を屋号にされたそうです。


なので靴の後部につけられたマークは王様ワンドゥ―ドルの王冠とWをかたどったものです。


Whangdoodlesでは靴のほかに奥様由来の派生商品もいくつか扱っています。


個人的にも気に入って購入させてもらったのが、ベンズの1枚皮で作られた靴ベラです。


ベンズのほどのよい硬さと滑らかさが絶妙で、携帯用の靴ベラの多くがプラスティック製なのに対して、他では手に入れることのできない一品になっていると思います。


また同様に珍しい一品は、珈琲のペーパーのフィルターをいれる革製の入れ物です。


台形フィルターのため台形状になっていますが、円錐形のフィルターでも問題なく入りますし、たとえば冷蔵庫の横にぶらさげておけばすぐに取り出せて便利ですよね。


ドリップ形式で毎日コーヒーを淹れるようなコーヒー好きにはたまらない一品になっていると思います。


一つの靴を仕上げるのに、大体2~3か月程度かかるそうですから、関心を持たれた方は大阪の店舗を訪れてみてください。


『e-Bonbon』 瀬川里美さんの手作りジャムとドライフルーツ

e-Bonbonの瀬川里美さんは手作りのジャムとドライフルーツを佐賀の唐津からお持ちになってこられました。


瀬川さんは地元でいちごの生産農家をやられています。


いちごの品種は三重県産の「かおり野」と呼ばれるもので、酸味が抑えられその分甘みがあるという特徴を持っています。


そのイチゴのドライフルーツを試食させてもらいましたが、確かに甘みが強く、食感はコリコリカリカリとして食べ応えがありました。


甘いといっても砂糖やシロップなどは一切加えていない、イチゴ本来の甘さです。


瀬川さんはイチゴについては薄くスライスしないでブロック状にすることで、絶妙な噛み応えとイチゴ本来の甘みを出しているのです。


ドライフルーツは専用の機械で乾燥させます。イチゴなら大体24時間程度で乾燥します。


珍しかったのはルパーブと呼ばれるシベリア産の野菜のジャムです。


シベリア産ということですから主に寒冷地で栽培される野菜です。瀬川さんも唐津の地元で育てようとしましたが、暑さのためになかなか難しかったそうです。


なのでこのジャムのルパーブは軽井沢で栽培されたものです。瀬川さんのジャムはすべて国産の素材を使っています。


瀬川さんのジャムのなかで一番人気は、黒胡椒を加えたハッサクのジャムです。


ハッサクの濃厚な甘みに黒コショウの辛さがうまくアクセントになっていて飽きない味に仕上がっています。


ワインやお酒にも合う大人の味になっています。クリスピーにクリームチーズをのせて食べると絶品ですね。


最近はドライフルーツにお湯を加えて煮だして、ホットスムージーにして飲む飲み方もでてきました。


わざわざ乾燥させたものをまたお湯でもどすというのは不思議に感じられるかもしれませんが、干しシイタケがそうであるように、一度乾燥させたものをお湯にひたすことがより凝縮した味を堪能できるのです。


例えば金柑なら10~15gを鍋に入れ、それに700mlの水を注ぎ、火にかけて、沸騰した時点で弱火にして10~15分程度煮だします。


ホットスムージーにして飲むことで、気の巡りをよくしてくれたり、咳を沈め、痰を切ってくれるなど、いわば漢方的効能が期待できます。


ドライフルーツにはこのような楽しみ方もあるのですね。


『Ubdy(ウブディ)』 渡木誠さんの木彫りのカトラリー

Natural goods Ubdy(ウブディ)を大阪市内で運営されているのは渡木誠さんです。


渡木さんはインドネシアのチーク材を使って、バリ島ウブドの木彫り職人さんと一緒に木工のカトラリーを製作しています。


Ubdyの食器の特徴は、じゃぶじゃぶと水洗いできることです。これはウレタンなどでコーディングをせず、純度100%のオリーブオイルを表面に塗っているからできることです。


なので耐水性、耐久性ともにばっちりで、油物でも問題なく洗い落とせます。


食器を洗い続けていると表面に色艶のようなものがでてきて徐々に飴色になっていき、経年の変化を愉しめます。


実際に商品を手に取ると、木彫り手彫りのやさしさと温かみが表面のやわらかい凸凹(おうとつ)から感じ取れます。


木の皿にパンをのせると出来立てのパンの蒸気を皿がぐんぐんと吸い込んでくれるので、パンの食感がよりカリカリサクサクとして風味を長く楽しむことができます。


企画やデザインは大阪で行っているのですが、その際に気をつけているのは長く飽きないで使ってもらうためにシンプルであること、あまり民芸調にはしないということでした。


現地の職人さんとの共同作業なので何かご苦労はありますかと聞いたら、やはり国民性としてのんびりした風土なので、あまりスケジュールにこだわらないでやっていただいているとのことでした。


そのためお店のうたい文句も「ゆ~くり ゆっくり 作られた 木のモノ達」となっています。


ubdyの皿や器を手に取って、バリ島ウブドのゆっくりとした時間を味わってほしいと思います。


『ぽちのお八つ』 前田和泉さんの手作り焼き菓子

「ぽちのお八つ」の前田和泉さんは神戸から手作りの焼き菓子を持ってきてくれました。


ビート(てんさい)グラニュー糖を使い、国産小麦とバターを使って作られたお菓子は、甘さも上品でやさしい味がします。


北海道産のビートは、カブに似た別名砂糖ダイコンと呼ばれる植物です。


市販の砂糖を使うとどうしても身体を冷やしてしまいがちですが、ビートはそのようなことがありません。


ぽちのお八つの一番人気はラムレーズンのビスケットです。


人気の理由はボリューム感があり腹持ちが良いことが挙げられます。レーズンもたっぷりとはいっているので本当にお得感がありますね。


前田さんのもう一つのおすすめは、テリーヌ・ドゥ・ショコラです。そのまま食べてもおいしいですし、冷やしてたべてもおいしいので店舗のほうでも味わってほしいと思います。


こだわりの抹茶サブレは京都の小山園の抹茶を使用しています。お菓子用のお茶ではなく、太陽光にあてると抹茶の色が逃げてしまうので暗所箱にいれているほどです。


前田さんは今年中に神戸から京都丹波に移住して、お店の屋号も変わるそうです。


『SWEET ROCKET TOWN』 matsukura SHUさんのイラスト

SWEET ROCKET TOWNのmatsukura SHUさんはとても個性的なイラストレーターさんです。


取材しているときにもひっきりなしにお客さんが作品を買われていました。


その都度、包装用の袋に手書きのイラストをサービスして描いてくれていますので皆さん大喜びでした。ちなみに自分はコーヒースリーブを購入したのですが、その際、下の画像のような素敵なイラストを描いてくれました!


SHUさんのモチーフは上のキャラクターのように”ブタ”さんです。SHUさんの作品にはほとんど必ず子豚のBoogie君が登場します。


Boogie君は、SHUさんが描く架空の街「SWEET ROCK TOWN(スウィートロックタウン)」の人気者で、SHUさんの言葉でいえばBoogie君はスピンオフで現実世界に落とし込んだものであり、人間を擬人化ならぬ擬豚化させたものになります。


前世は豚だったんじゃないかというぐらい豚さんを愛しています。なので作品のほぼすべてにかわいらしい豚さんが登場します。


豚さんのほかに登場するのは、ルーシーという女の子ぐらいです。


SHUさんがイラストレーターとして目覚めたのは19歳と比較的遅く、大阪のひっかけ橋でイラストを販売し始めたそうです。


もともと絵を描くのは好きだったそうですが、小学校1年の時に入賞したそうですが、2年の時は親に書いてもらったんだろうと思われるほどうまかったために今度は落選してしまったそうです。


それがSHU少年の心にトラウマになってしまったのか、それ以来絵を描くことをやめてしまったのです。しかし19歳になったときにまたイラストを描きだしたそうです。


「Sweet rock town」はSHUさんが考えた架空の街で、SHUさんが世界中を旅する中で出会った風景がミックスされて独自の街を絵の世界で表現されているのです。


すべてのイラストはPCではなく、サインペン、マーカーやボールペンで描いているそうで、1枚を仕上げるのに3週間から1か月、長いものでは3か月程度かかるものもあるそうです。


日本のみならず世界中を旅されているSHUさんですが、印象的な国を尋ねてみると「ギリシャ」という言葉が返ってきました。


ギリシャの人々は旅人にやさしく、街から街へはすべてわざわざSHUさんを車で送ってくれたそうです。またどこにいってもごはんをごちそうしてくれたそうです。


ギリシャ人にもSHUさんは本当においしそうに食べるなと感心されたそうですから、SHUさんの魅力は世界共通だということでしょう。


ギリシャの食べ物というと”ギロ・ピタ”と呼ばれるポテトやレタスをピザ生地で包んだクレープ状のサンドイッチが有名で、わずか2ユーロほどで食べられるために、SHUさんはそれをギリシャではよく食べたといいます。


SHUさんの作品には「社畜」をモチーフにしたサラリーマン社畜シリーズがあるのですが、いずれもシュールな文言がついています。


SHUさん自身はサラリーマン体験はないそうですが、SHUさんの分身ともいうべきBoogie君は人間の怠惰な心に寄り添う存在でもあるのです。


ところでSHUさんは山口県内をバイクで旅しているときに不思議な場所に出会ったそうです。


そこは宇部から30分程度の距離にあり、古い木造の橋が架かっていたそうです。その橋下に相当に古い結婚式の写真が貼ってあり、そのイメージがSHUさんを離さないといいます。


もう一度その場所にいってみたいと思い悩んでるそうなので、この情報をみて思い当たった地元の方はぜひSHUさん本人かこちらのサイトに連絡してほしいと思います。


これは本当にたまたまなのですが、取材していると大阪出身の方が多かったのですが、北は青森や福島から南は鹿児島まで、本当に全国からハンドメイドの職人さんたちが山口の祭典を目指して集まって来られたことがわかります。


今回初めて参加したという職人さんも、その規模の大きさと盛況さに驚いていました。取材させてもらった方の何人かは、1回目の大会がとてもよかったと参加者から聞いて自分たちも参加を決めたといいます。


ランチも大満足!バラエティ豊かな出店の数々

会場の外には出店が立ち並び、石窯ピザ、ラーメン、ホットドッグ、ソフトクリーム、カルビ丼、ポテト、たこ焼きなど食欲も十分に満足させるバラエティの豊かさでした。自分はホットドックを食べましたよ!


家族連れの参加も多かったので、お子さんたちの遊び相手も大切ですよね。子供たちに大人気のピカチュウも登場して、子供の心もがっちりとつかんでましたよ。


お子さん連れでの参加を考えている方も安心ですね。


『シトラスメイド』 平野孝介さん、博子さんのポーチ

残念ながら山口県内ご出身のハンドメイドの方は会場では取材できなかったのですが、今大会の感想もかねて主催者で大会の発案者でもある平野孝介さんの奥様の博子さんに後日取材することができました。


博子さんはシトラスメイドという屋号で、宇部市内で手作りのポーチやカード入れ、ブックカバーなどを作っています。


たとえば下の写真に映っているのは子供が使う「移動ポケット」と呼ばれる留め具がついたハンカチなどをいれる小物入れです。


子供のズボンのポケットなどは小さいのでハンカチなどが入りにくく、このようなすぐに取り外し可能な移動型のポーチが必要になってくるのです。


もともと母さんが子供のために考案して作り始めたらしいのですが、今ではほかのハンドメイドの方だけではなく、会社が既製品を市場に出すまでになっています。


さて、このように大会の模様の一部をお伝えしてきましたが、山口におけるハンドメイドの祭典はまだ始まって2回目ということにもかかわらず、すでに山口におけるハンドメイド愛好家のための一大イベントに成長したといえるでしょう。


1回目はブースは会場の半分程度だったのそうですが、今回はブースが全面に広がったにもかかわらずテナントで埋まっていました。


また前回は大会期間が2日間でしたが、今回は3日間であることなど、着実に山口ハンドメイドの認知と拡大が進んでいることがわかります。


次回はすでに今年秋、10月25~27日の3日間の開催を予定しています。


この春に行けなかった方も秋の開催を楽しみにしてくださいね。

きららドーム
住所
山口県山口市阿知須509番50
営業時間
9時~22時
定休日
1月4日~12月28日営業 ※ 第1、第3月曜日は、休館日のため有料施設は利用できません。 水泳プールについては、毎週月曜日が休館日です。(祝日または振替休日の場合は翌日) ※ 保守点検等のため、上記利用日であっても、施設を利用できないことがあります。
主な客層
不特定多数
平均予算
不明
お問い合わせはこちら0836-65-6903